すずや

落下の解剖学のすずやのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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確かに『逆転のトライアングル』を選んだパルム・ドールが好きそうな映画だな、という感じだった。
"客観は主観の足し算である"という考えを真っ向から否定し、"客観とは主観の選択である"というお話だった。
だれがもっとも"客観"らしいことを言っているか…その選択の過程において、社会の中に存在するパワーバランスが作用し、もっとも社会において特権的な"権威を持つ""健康な男性"の発言が「もっとも客観的である」とみなされる。それがこの社会の"普通"なのだから…という訴え方に感服だった。
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