たまちゃん

落下の解剖学のたまちゃんのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
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正直、前評判の高さに期待値が上がりまくってしまっていたように思います
そこまで、そんなに、、

裁判物と言っていいのか、悩むところです
裁判で次々と新しい事実が浮かび上がってきて、白黒決める、、という映画ではないです
情けない夫が、経済的にも精神的にも自立してしている妻に劣等感を抱いて、グダグダしているうちに落下して死んでしまう
自殺か他殺か

証人たちの証言なんて記憶の中にある物だし、それさえも記憶の中で自分の思う正しい、都合の良い方に歪曲されている可能性がある
と思っていたら証拠として録音テープが!
これで色々明らかに⁉︎と、最初は実際の2人の言い争うシーンを再現。
もちろんそこには細やかな動きも表情もあって、視覚で捉えることができる
ふたりが激しく言い争うところから、場面は法廷へ、テープだけの音源で判断することになる

そこにあるのは激しい夫婦喧嘩をしたふたりがいた、という事実だけで、結局真実はわからない

息子の法定での証言
10歳であんなことを言えちゃう君は凄いね
自分の聞いてきたこと、みんなの証言、それを加味して自分で考えて決めなくちゃいけない
わからない、自分には決められない、という大人の多いことよ
ワンコスヌープ君も大活躍
本当に賢くて可愛くてお利口さんだった

裁判物は映画でも小説でも大好きなんだけど、
これはちょっと裁判物というカテゴリーではなくて、人間ドラマ、家族もの、というカテゴリーで見た方が良かったかも

弁護士さん役かっこよかったです^_^
たまちゃん

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