てつじ

落下の解剖学のてつじのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.1
夫の転落死により殺人容疑者になった妻。様々な視点で、赤裸々に夫婦のプライベートを晒される法廷(解剖)。証拠と憶測が入り乱れる修羅場の裁判で、誰よりも冷静だった息子のジャッジ。視覚障害のハンデによる臭覚と聴覚の研ぎ澄まされた感覚が実に秀逸に描かれていて、見えない事件の不透明性の比喩にも繋がる名脚本なのだと思う。
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