てつじ

緑色の髪の少年のてつじのレビュー・感想・評価

緑色の髪の少年(1948年製作の映画)
3.8
ジョセフ・ロージー監督の長編処女作であり、強烈な反戦メッセージを孕んだ野心作であった。緑色の髪のインパクトの裏に潜む差別の隠喩。寓話のような優しい語り口で描く戦争孤児の孤独と孤立を緑色の色彩で脳裏に刻み込む手腕はロージー監督ならではの演出だと感心した。赤狩り亡命前、ハリウッド時代の佳作。
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