てつじ

フェイシズのてつじのレビュー・感想・評価

フェイシズ(1968年製作の映画)
4.0
倦怠期夫婦の決定的な溝を階段の高低差で明確に描いたロングシーンが強烈だった、夫婦の距離感が凝縮された素晴らしい名シーンだと思う。退屈な会話、虚飾に満ちた高笑いの裏にある差別的な本音。ジョン・カサヴェテス監督の冷徹な視線は登場人物の顔を手持ちカメラで執拗に追い続け、瞳の奥のドロドロの本音をクローズアップで暴き出す。快作!
てつじ

てつじ