夫が三階から転落死し、
後頭部に転落とは別だと思われる傷があり
夫殺しの疑いをかけられる妻。
ドキュメンタリータッチなのもあって、
犯人探しのミステリーというよりは、
他殺か、自殺か、を検証し、
観客に問いかけるリアルなヒューマンドラマという印象で、
事実的なものや主観的な証言で、真実がぼやけていく法廷とピュアな母子の生活を通して、
夫婦や家族の在り方を考えさせられる何とも絶妙な脚本でした。
他殺に持っていきたいサイモンペッグ似の検事の質問もかなり鋭く、
それに何とか冷静に受け答えする
主人公サンドラの主張も嘘ではないんだろうなぁっていう感じで、
どんどんわからなくなるギリギリの所まで行くのが凄かったです。
ラスト息子さんの証言までの流れ
(1人になって母のピアノフレーズをなぞったりとか)が何ともドラマティックだと感じました。