あおちっぴ

落下の解剖学のあおちっぴのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画に飢えていたので久しぶりの映画がこの作品で本当に良かった。
素晴らしい。

ダニエル君と犬が可愛すぎて…
あと弁護士めっちゃいい男すぎて…

裁判シーンのある作品が個人的に好きなのもあるが、息子に聞いて欲しい、聞かれたくないで敢えて言語を変えて話してるお母さんと、たまに息子の方を見て微笑んでいるシーンに泣いてしまった。
ハンディキャップはない!と断言していたところと息子愛。

また本当に裁判というものを考えさせられた。弁護士の言っていた「推測が真実のように話すべきでない」というのは正に。
人間自分のコンディションによって、判断の浮き沈み、最早自分で自分の考えてることですらコロコロと変わる。今日はこの子に相談していた真逆のことを明日別の人に相談しているかもしれない。でもそれって、その時々では全て自分で、ただそこを切り取られて実はの全てのように捉えられてしまうことがある。
本当に裁判って難しいと思う。
推測しなくてはいけないこともあるし。
ただ旦那さんの自殺は彼女が原因ではなく、彼女のせいなのだとしたら成功した奥さんへの嫉妬、という台詞は秀逸だった。
自分に置き換えて考えてもしっくりきてしまった。
でもこの裁判は勝利しても何かの見返りがある訳じゃないというのが本心なのもわかる。
旦那さんは亡くなってしまってるし。
ここから先をどう考えて生きるか、のスタートだ。

めちゃくちゃ良作👏🏻
坊主弁護士にはイラッとしたが笑

あとエンドロールのクラシック?良すぎた。
あおちっぴ

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