レビュ彦

落下の解剖学のレビュ彦のネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

少なくとも、監督の中には確実な一つの真実を持っておいてほしいけど、この作品にはそれがないように思えた。決まり手の悪い、誰も知らない結末に興味がなくなってしまった。

落下の真相は核心をつくところまでは特に解剖されず、これがサスペンスなのだとしたら、あと五捻りはほしいところ。

ヒューマンドラマなのだとしたら、裁判によってひたすら夫婦・家族が解剖/解体されていく感じは『マリッジストーリー』とかの方が楽しく感動的に観れるし、監督はこの作品の鑑賞後、観客に何を思って欲しかったのか、いまいちよくわからない。犬を飼え?


つまり、サンドラ・ヒュラーの薄幸ヒール顔に頼りすぎている。でも映画って、それで良い。

あと助演の弁護士もかなり良い。顔がセクシー。この期間中に彼と何やらならない時点で主人公は圧倒的な白。夫の駄目さに終始モヤモヤした。


あとなんかカッコいいはずのカメラワークが無駄っぽくて引いた。



1.85:1
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