ここまで自分自身、もしくは自分の親族が裁判にかけられているような気分になる作品は初めて。
半ば強引に罪を認めさせようとしてる部分もあるとはいえ
あくまで仕事を全うしようとしてる感じが強い検事の存在もリアルな感じがした。
全体的に不穏な雰囲気だが、連続殺人とか事故が立て続けに起きたりするようなサスペンス要素はない。
ある日、夫を失った妻と
父を失った少年、
の心情をよりあらわすという意味で
ずっと嫌な空気感をあえて出しているのかもしれない。
そして、夫婦ゲンカのシーンがきつい。
どちらの言いぶんも分かる人もいれば、
どちらか一方の言いぶんしか分からない
人もいるだろうし
とにもかくにも少し考えさせられる部分はどこかしらにあるのではないだろうか?
不倫はいいこととは言えないが
主人公である母親も色々なことで悩んでいたのだろうし
お父さんも善き父親であり善き夫でも
あろうと必死にもがいてたのは間違いない。
特に何かインパクトのある展開があったわけではないが
余韻は残る作品だった。
とりあえず、ワンコが死ななくて良かったな。