人が人を裁くという裁判制度がいかに曖昧なものであるか、ということが描かれている作品と捉えた。
ダニエルの"決断"が真実であったかどうかは神のみぞ知る(サンドラは除いて)ことだが、それを積み上げられた証拠、証言、心象であたかもそれが唯一の真実であるかのように錯覚させらてしまう。これって冷静に考えたらちょっと怖い。(だからと言って、裁判制度が悪だとは思わないけど)
まったくの懐疑心なく物事を信じることの危うさのようなものを考えさせられた。
直接関係ないけど本作を観て"シュレンディンガーの猫"を思い出した。
それはそうと長い。長尺の夫婦喧嘩のシーン含めこんなにたくさん見せる必要ある?というようなシーンが多過ぎるような。