落下の解剖学のkiyotaのネタバレレビュー・内容・結末

息子から、証言まで1人になりたいと言われた後、車中の母が泣いた瞬間には、コイツやっとるやんけ！（それがバレたと思って泣いとるやんけ！）と早合点したが、結末まで見た後なら、あの精神極限状態でぼぼ唯一の味方である息子と離されたら泣くよな、と。本質的にはあの瞬間に主人公は息子との関係性の大切さに気付いたのかもしれない。と思った。
もちろん真実は分からないけど。

一つ一つのシークエンスをたっぷり時間を使って見せていて、冗長とも言えそうなのに、それを裏支えする演技で見応えも十分あって引き込まれた。

スヌープもっと出てくるかと思ったらあの演技一発で持ってったわけね。いずれにしても凄い！

ついミステリ的な真実を追求しちゃう野次馬根性でグイグイ見入っちゃうけど、いい意味で突き放すように結末を迎える感じがとても良き。真実はともあれ現実はこう。