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落下の解剖学のmasaのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.8
サスペンスかとも思いきや、しっかりヒューマンドラマでもあった。
敢えての無音シーンも多く、そこで何を使って表現するのかカメラワーク含めて凄く考えさせられる作品だと思った。
息子のダニエルくんがこの事件後に本当に健やかに成長し幸せを掴めるのか、結末だけでは心配になる程でなんとも言えない気持ちになった。
犬のスヌープとアスピリンだけが真実を知っているという、皮肉な現状。
目が見えないはずなのに、事件のシーンを回想する時にその映像が出てくるダニエルくん。
介添人の女性の「どちらか選択しなければ」といったセリフも印象深い。
たくさんの考え方がある中で、その人それぞれに感じる事や結末の印象も違う。
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