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ショーシャンクの空にのmasaのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
4.3
以前、冒頭の最中に展開が胸糞すぎて視聴を止めてしまっていたので、改めて最初から見直してみた。
ティムロビンス演じるアンディの喜怒哀楽が少ないセリフと表情の変化からはっきりと伝わってきて、すぐに感情移入してしまった。
終始、レッド役のモーガンフリーマン目線で描かれている部分も良かったのだと思う。アンディの気持ちや考えを直接見聞きするのではなく、レッドという第三者視点の静かな語り口から、想像しながら進むのがこの作品に思いが深まった理由なように感じた。
ひと時の安らぎを求めて危険を顧みず仲間に捧げた時間は、結果として本当に大切なものを全員に与えてくれたと思う。
自由への想いは人それぞれで、後半からはそれが生々しくも儚さを伴って静かに伝わってくる。
音楽、知識、希望は奪うことは出来ない。
人の叡智が生み出す形の無い感情を檻という物体で閉じ込める事は出来なかった。
それなのに、いつでも出る事の出来る自分という檻は、気付けば鍵を失くしてしまうのかも知れない。
失くしたものをきちんと見つけられるように、一緒に楽しめるように、仲間も見つけられると良いなと思う。
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