「一つの裁判を傍聴」
まず、フランスの裁判の様子を興味深く観ていました。ダニエルに見守り役をつけたり、参審員にアジア・アフリカ系の人がいたり、多様性・人権を大事にする国なのかなと思いました。黒いローブに白い前垂れというフランスの法服も興味深かったです。
「私は殺してません」「いや、それは問題ではない、人の目にどう映るかかだ。」とイケメン弁護士が言ったときに、唸りました。客観的判断ができない状況だからこそ、公共の場で決着をつけるのが参審員制度なんですね。
しかし、国際結婚でもめて事件になって、母語で陳述ができないとか大変ですね。
音楽が印象的で、『P.I.M.P.』Bacao Rhythm & Steel Band、ショパン2曲、アストゥリアスはとても耳に残ります。『P.I.M.P.』は劇場で聴いた時はうるさかったけれど、自宅で聞き直したら中毒性がありました。
ダニエルが弱視、法廷の話を聞くという意味でも聴覚をよく使う映画かもしれません。
スヌープ役のメッシ君の演技が凄かったですね。アカデミー賞をあげて欲しいなと思っていました。パルム・ドッグ賞を受賞していたそうで良かったです。