あんず

落下の解剖学のあんずのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

フランス映画らしさ全開。狐につままれたような気持ちで、ドッと疲れてしまった。でもこれはこれでいいのか…

◎日本の推理小説や裁判を描いた映画では状況説明過多気味なのに対し、叙述的で臨場感があった。
◎「フィクションが現実を壊す」という一節にあるように、現実と虚構の揺らぎで迷路に迷い込んだ気分になった。正義と悪の二項対立に人間を分類しないのもいい。
◎聴覚障害をもつ息子の存在にスポットライトを当てていたこともあって、一つ一つの音へのこだわりを感じた。
◎シンプルに芝居がいい。多面的な人間模様を楽しめる。
△結局、物的証拠がなく立証不可で無罪になったということですよね…?母・息子ともにセリフが言い得て妙ではあったが、レトリックが打ち勝ったように見えてモヤモヤ。日本のドラマ・映画のテンションで見に行っちゃダメだな。
△弁護士との関係性、あれはなんだったんだ
あんず

あんず