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落下の解剖学のiのネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

私達は映画として映画を観るから、どうしても「お、これは伏線だな?」だとか「この弁護士まだ好きなんだな?もしかしてまた繋がりを持ちたいが為に夫を殺したな?」だとか「ダニエルめちゃくちゃ冷静に供述している…もしや犯人か?サイコパスな子供か?」とか考えながら観てた。でも全然違って、これは本当の裁判のようだった。何が真実かが重要なんじゃなくて、"どの"証言が真実らしく見えるかを決めることが裁判なんだなって。
口論の録音は怖かった。全体的にリアリティがある気がする。全部の公判を傍聴したダニエルはすごい。そして賢い。11歳くらいで大人からの詰問によく冷静に論理的に話せるね。見習いたいものです。

あとアカデミー賞受賞式でも話題になった名犬!スヌープ!可愛かったぞ!良い子だ!嘔吐シーンは少し辛い気持ちになるよ。


人が人を裁くってなんだろう。結局もっともらしい選択肢を選び取っているだけで本当のことなんて誰にも分からないんだろうね。(あゆの歌詞みたいになっちゃった)
ぼんやりした結末なので勧善懲悪!が好きな人は何これ?となると思う。
ただレンジ弁護士役のスワン・アルローがめちゃくちゃかっこよくて、お家が可愛くて、フランスの裁判所ってこんなに美しいの?え?裁判官、検事、弁護士こんなクラシカルなコスチュームなの?黒と赤?といろんな発見はあるので楽しいです。
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