このレビューはネタバレを含みます
SNSの議論からアメリカ大統領選、ひいてはウクライナやパレスチナに対する世界の在り方まで視座に入れてるが、一方で、それを映画によるメタファーで上手くまとめることにどれだけの価値があるのだろうか。
というか、そもそも「真実はともかく次世代を担う人間が望むことを重視する」という結論は横暴だし、まさに現在進行形で全世界で起きていること(「ポストファクト」)で、映画=カメラはそれに対する批判の眼差しを向けるべきではないのか。
前年同様、現状を皮肉るだけで否定しないような映画を讃える賞であれば存在しないほうがマシである。