SNOW

落下の解剖学のSNOWのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.0
法廷サスペンスじゃなかった。裁判のラリーを見せる映画というよりは、夫婦の愛憎や家族の関係にスポットを当てた、人間心理の複雑さと司法の限界を問うドラマになっている。一応の落とし所は提示されるものの、本当のところはわからないという匂わせ展開と結末になっていて、メディアや世論によってバイアスがかかりまくっている証人や、最も重要な証言者が視覚障害の息子しかいないなど、真に公平な裁きなどあるのかを考えさせられる。パルム・ドールが妥当なのかはやや疑問があるが、パルム・ドッグは納得の名演技。
SNOW

SNOW