枯れ葉の1のレビュー・感想・評価

労働のために生きているようになってしまって、人が理不尽に死んでいくのをラジオで聞くばかりで、静かな怒りを抱いても自分では何もできず、それでも、音楽を聴き酒を飲み煙草を吸い、日々から逃避する弱さを互いに許し合っていた。どうしようもない人間の弱さを許せるのも人間しかいないから

アキ・カウリスマキの映画はこれで4作品目だから別に自分が語れるほどじゃないけれど、社会から淘汰されてしまうかもしれない存在に対してのまなざしが初期から現代に至るまで一貫していることが、観客にとって救いになるのかもしれない