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暗殺の森の1のレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
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映画って平面だけど立体だよなと思わせてくれる。時系列がごちゃ混ぜなのになぜすんなりとわかるんだろう?出てくる場所すべてが美しい。病院、シーツが干されてる部屋、懺悔室、バレエ教室、厨房
神様の偶像がかかっている部屋で罪を犯すのは、神に背くことを端的に映しているが、より過去と未来を予感させる。視線が合った瞬間、編集のリズム感、絶対に誰かいると予感させる森、結露した窓

集団で踊っている人を見ると何を考えているのかわからなくてたまに怖くなる、人に意思があるのかわからなくなる、だからダンスシーンにぞっとさせられた。踊るばかりではなく、人の手を取っていくので、集団心理に踊らされる人間を皮肉っているようにも見える。
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