労働者階級、少ないセリフ、犬…
しっかりとトラジコメディ。
ミニマルなカウリスマキの世界再び。
ベタな恋ものがたりも
カウリスマキの手にかかれば
独特な味わいになる。
姉妹バンドの救いようのない歌詞で口角が上がり
デッド・ドント・ダイで吹き出しそうになった。
カウリスマキのユーモアにやられる。
ロシアのウクライナ侵攻を背景に
「愛を、信じる」が優しく語りかけられる。
このような映画をみると
改めて戦争ってくだらないものと思う。
情報入手はラジオから。
決して楽な生活ではない中、
出会いがあり心を寄せ合う。
小さな喜びが重なり心を豊かにしていく。
アルコールを断つまでにさせたほどの愛…
デッドパンで淡々と描かれているからこそ美しいと思った。