枯れ葉の畳のネタバレレビュー・内容・結末

ポケットからメモがひらっと落ちて消えていってしまうところで｢あ…！｣と声を出しそうになった。

賞味期限切れのパンを没収された後、画面外からボスっと音がして、結局捨てられてしまったカットが妙に記憶に残った。理不尽さの強調。

登場人物は悲壮感のある状況に置かれているのに、ところどころクスッと笑ってしまう場面がある。今の私達の暮らしと同じ。

休日にキッチンで好物を作りながら聞いているラジオから眩暈のするような死者数が淡々と伝えられ、仲のいい友達にファストフードチェーンに誘われた時その企業が死者数とどう関わっているか考えて行けなかったり。

泣くだけ怒るだけ笑うだけの日なんてない。