このレビューはネタバレを含みます
「男なんて同じ型の鋳物よ、しかも壊れてる」
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カウリスマキ監督を初めて見た人にこんなこと言ったら信じられないかもしれないが、おそらく本作は彼の映画史上、最も感情「豊かな」作品だったと思う。
それくらい、役者の表情が印象的だった。
特にラストシーンの二人の顔、
アンサのささやかなウィンクが忘れられない。
カウリスマキ監督、普段こんなに感情出さない気がする。
淡々とした中でふいに繰り出される、
研ぎ澄まされたセリフや表情を楽しむのがカウリスマキ監督作品の醍醐味だと思う。
最後に、犬がワン!と吠えるの、最高。
希望に満ちたワン!
名前はチャップリン!
公開:2023年
監督:アキ・カウリスマキ