fan's voice試写会にて。
アカデミー音響賞・国際長編映画賞受賞!
音と映像で見せるホロコーストの残虐さ
決して、殺害シーンや焼却シーンがあるわけではない。
全て、アウシュビッツ強制収容所の脇にある収容所の所長宅を移しながら、背景に聴こえる音と、景色の後ろに映り込む壁外の一部。
私たちの日常で起こっていることに、私たちは如何に目を向けようとしているかを試されているかのようだった
シナリオとしては、所長一家のなんでもない日常と、所長の昇進模様と指揮系統やその会議の話を映し出しているだけだが、その背景に何があり、何のための映像なのかを我々がちゃんと理解し、そして想像することにより、完成される作品である
サーモグラフィーはびっくりしたし、ラストのドキュメント映像の使い方も、刺激的
途中に差し込まれる、色付き無地のカットは、如何にも音で私たちが想像することを試している
サンドラヒュラーの怒るシーンは笑ってしまう