ノーラン監督最新作×アカデミー7部門、その他映画賞を席巻！
はじめに言っておくと予習は必須
もっとハードル下げておくとネタバレ？的なの見ても問題ないのかな。それで見たって理解しきれないんだから。ノーラン作品ってそれだけ作り込まれてるから。
めちゃくちゃいいじゃないか。なんという映画なんだ。これを見ずして、原爆描写がどうのって騒いでる連中はやめてほしい
とりあえず見ましょう皆さん
それから判断しましょうよ
てか、これは原爆の映画ではなくて、人と組織の映画でしょう。オッピーは大変な立場だったろうし、その葛藤や苦しみがなるべく見てる側に沁みていくような作りのようにも感じた。監督が言ってた、なるべく映画を見ながら共に時間の旅に出てもらいたいと。
流石に着火シーンは身体中が痺れたし、カウントダウンって本当に心臓に悪いなって。日本人だから、別に実験成功で喜びはしないし、むしろこの後の惨劇を知っているからこそ、涙が出てきた。この喜びの背後に多くの犠牲者がいたのだと。
でも、あくまで科学者という立場が今回はポイントな気がしている。
この辺はNetflixの『アインシュタインと原爆』を見るのが早い。幸福を追求するための科学が、人の命を奪っていいのかと。あのアインシュタインでさえ、「自分の生きている時代に原子がこれほどの力を持つとは科学的にあり得ないと思っていた」と吐露した。
ラストシーンのあの表情は、関連作品を見ることである程度腑に落ちるでしょう。
『関心領域』見ておくと、ドイツ側のユダヤ虐殺の描写や、アインシュタインがユダヤ人だったことなども理解に迫れる
思ったより共産主義描写・セリフが多くて、それほど第二次世界大戦において、主義・思想が論点になっていたのだろうなと。まぁ、スパイを懸念すれば、赤狩りも当然なんだろうけど、国を救うつもりもあった人間をソ連のスパイと断定するのはあまりに可笑しいとは思うが。
恐ろしいぐらいずっと音楽が鳴っていて、観る側の感情をずっと揺さぶってきたし、緊張感がこんなに持続させられたのは初めてだった。映画あるあるの中弛みが僕には感じられなかった。ずっと負の感情と付き合いながら鑑賞してた気がする。
極め付けは、こだわり抜かれた撮影。ホイテヴァンホイテマはこれ以降、他の作品からもオファー来るのでは？あんなデカいIMAXカメラを担いでさ。すごいわ。
それと、CGを使わないように、工夫して銀河とか爆発の様子とか撮影した話、実際の映像見たいぐらいだ。
俳優陣も素晴らしい！
キリアンもそうだが、エミリーブラントの恐妻家ぶり最高だったな。ロバートダウニーJr.も、こんな芝居する人だっけ？という印象があるほど、両面を使い分けた芝居
フローレンスピューのDUNE2からのハシゴ。凄い俳優さんだ。今回はノーラン作でも初のSEXシーンがあって、彼女のオファーを引き受けた覚悟をみる。
ロスアラモスの研究チームの皆さんも個性的で、テラーとかローレンスとか面白いキャラしてた。マット・デイモンの軍服見られてよかったな
てか、編集エグくね？核分裂と核融合のpart表示が冒頭にあったけれど、あれを思い出してようやく噛み砕けそうな感じ。時系列をここまで弄ってくるとは。
