ユキノナーニー

関心領域のユキノナーニーのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
4.5
『#関心領域』
#FansVoiceJP 3/25(月)試写会
@ #ユーロライブ

★2024年今年劇場鑑賞55本目


ひゃあ【#A24】配給だぁ!
心して…

〈アッシュビッツ収容所の隣で幸せに暮らす家族がいた〉
原題《THE ZONE OF INTEREST》そのまま
よくも付けたタイトルだ!
★[#カンヌ国際映画祭 グランプリ🏆]
★[#アカデミー賞 #国際長編映画賞 & #音響賞 2冠🏆]
こんな怖い〈#音響映画〉出会った事無い位凄まじい!
ネタバレになってしまうかもだが、
冒頭&エンディングとスクリーン真っ暗なまま、不穏な音が暫し鳴り続ける。
[恐怖]と[嫌悪]をまざまざと感じさせられた。
こんな作りの映画、観た事無いし・体験した事も無い💥

《STORY》
時は1945年。
アウシュビッツ収容所の所長であるルドルフ・ヘス( クリスティン・フリーデル )と、
その妻ヘートヴィヒ・ヘス(『落下の解剖学』にて[#カンヌ映画祭パルムドール ]&
[#アカデミー賞 #脚本賞]受賞と…乗り乗っている #ザンドラ・ヒュラー )、そして可愛らしい子供達が、
アウシュビッツ収容所と壁1つ隔てた場所に豪邸と、
妻がこだわり手入れした美しい庭で、庭のプールで…と、
何不自由無く幸せに暮らしている。
しかし窓から見える壁の向こうでは(直接、収容所内の地獄は映さないのだが…)ガス室の壁の大きな建物からは黒い煙が絶えず上がっている。
豪華な幸せいっぱいの生活が描かれつつ、身につけているダイアモンドなど、収容者からの物を平気で自慢気に身につけている会話など魅せる(「ドコにあったと思う。歯磨き粉の中に隠されていたの。奴らは頭が良いから」等というエゲツ無い会話がされる。)
壁1つ向こうのアウシュビッツ収容所の地獄を直接映さずともまざまざと感じさせる。その生活に幸せ満喫しているような妻に、恐怖と嫌悪を感じずにいられない。
平気で活き活きとしているザンドラ・ヒュラー演じる妻役が
より恐怖を感じさせる。
建物から上がる収容者をガス室で大量殺戮し焼いている黒煙
(こういった部分も音響で怖々と感じさせる。)、
家族の交わす何気ない会話や視線、そして気配から
隣合うアウシュビッツ収容所の地獄を感じさせる。
それらを観て、その時に観客が感じるのは恐怖か、不安か、
それとも無関心か?

一見幸せいっぱいの生活と、
静々としながら凄まじい音響と、映され観せられているモノは、観ていて身動き出来ないほど怖い。
ずっと息潜め、固まって観ていた。
ある意味ホラー映画である。
この映画の凄さは観なければ解らない。
観て震えて欲しい!
映画評論家の #高橋論治 (たかはし ゆじ)氏のトークで、
自分が観ていたモノ&様々なシーンより深く感じ、自分が感じていた恐怖に確信を得た😱
高橋氏のトークより、本作は照明が使われていないそう。
自然光のみ。それも恐怖感じさせる。
ある2シーンで特殊な映像(#ホノグラム)出て来て、
初め唐突に出て来るので意味が解らなかったのだが〜「そういう事かな!?」となった。
高橋氏の解説で、「そういう事」らしいのが解る。
…真っ暗な夜に、自然光だけで撮っているので、
重要なシーンなのにそのままでは真っ暗なまま何も映らない。故、ホノグラムで撮る〜とか凄い!
非常に上手く、隙無く作られた映画だ。

これは[カンヌ国際映画祭 グランプリ]受賞も、
[アカデミー賞 国際長編映画賞 & 音響賞 2冠]受賞も納得である!必見映画である!
実際観て、感じ、人間の残酷さに震えて欲しい
5/24(金)全国ロードショーの2ヶ月前鑑賞、コレは必見!
直接は壁1つ隣のアウシュビッツ収容所自体を映さないが
(ガス室の壁は映る)本当に恐ろしい映画である。
目をそらさずにいられない。
そして恐ろしい音響に身をさらして、観て欲しい!
ラストまで…高橋氏の解説で「そういう事」かと震えずに
いられなかった。
あなたにとって『関心領域』か!?
後から後から、頭を離れない映画だ。

#映画好きと繋がりたい
#カンヌ
#グランプリ
#音響
#不穏
#アウシュビッツ
#アウシュビッツ収容所
#ガス室
#恐怖
#嫌悪
#恐ろしい
#必見