説教くさい話は「無関心領域」
本作を前知識無く見る人は少ないだろう。
口コミで内容を知らずに観た人はちょっと羨ましい。
前知識の通り、平和な住人の生活や風景が映し出され、それとは対照的な音や声を聴き、煙突や機関車の煙を見ると想像だに恐ろしい。
そして日常の中で、それらを見聞きする住人の異常な「無関心」にゾッとする。
嫁や子供が塀の中から持ち込まれたものを眺めたり、着たりする。
まるで趣味の収集のように。
本作鑑賞にあたって、前情報からある程度の予測は立てていた。
そしてその予測を超えるものは見られなかった。
ここで本作に込められたメッセージ等を言うつもりはない。
説教くさい話はしたい人がすれば良い。