1985年のスピルバーグの名作『カラー・パープル』のリメイク
ミュージカルという事で劇場鑑賞をパスしてしまった。特にミュージカルが嫌いと言う訳ではないが。
本作を見て改めてストーリーの素晴らしさを実感した。
若くして不遇な境地に追いやられるセリー。
父親のセリーに対する所業は当時は当たり前だったのかもしれないが、考えられない程の仕打ちを受ける。
父親の子供を産み、子供は取り上げられ売られる。強制的に嫁がされたミスター家での酷い扱い。
我慢の連続の日々。歌手シャグとの出会いから始まる好転の兆し。
ミュージカル・シーンは主に主人公セリーの心情を表すもので、その効果の程は大きかった。
後半はセリーが苦労しながらも大事にした人とのふれあいが幸せに転じていく様子を感動的に見せてくれる。
そして素晴らしい締めくくり。
スピルバーグの作品をもう1度見返したくなった。