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関心領域のペインのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
2.5
レディオヘッド「Karma Police」、
ブラー「The Universal」、ジャミロクワイ「Virtual Insanity」…他のPV等の監督ジョナサン・グレイザーって言った方が、『アンダー・ザ・スキン』や『記憶の棘』の~って言うよりわかってもらえそうな😂

これが何とも題材が題材なだけにセンシティブなうえに、"シネマ"としての踏み込んだ感想の言い難い作品であった。

アホみたいなことをザックリ言えば、高齢ながら髪が不自然なまでに黒くみっちり生え揃っているおっちゃん👴🏻のような、思っていた以上に(※良くも悪くも)"隙のない"作品であった。

かっこつきの"戦争映画"で、私の苦手な「MONOS 猿と呼ばれし者 」(※音楽が本作のミカ・レヴィという共通項)にもちょっと近い雰囲気だったり、インスタレーションアートっぽさもあり…やはり"映画"としての映像がどうであったのかと聞かれると…うーん。

またホロコースト題材の作品であれば、
最近初鑑賞し、戦慄させられた黒沢清やアリ・アスター太鼓判のアラン・ドロン主演の傑作『パリの灯は遠く』や、言わずと知れた名作『夜と霧』 『炎628 』、『ヒトラー 最期の12日間 』やポール・ヴァーホーヴェン監督『ブラックブラック 』、クリスティアン・ペッツォルト監督『あの日のように抱きしめて』等々のように、万人に向けて、問答無用に凄いし面白いからとにかく観て!とは正直なところ言いづらい🤔

撮影は「COLD WAR あの歌、2つの心」の
ウカシュ・ジャル…あぁ、あれも雰囲気はいっぱしな映画祭映画という印象であったなぁ…。

主演のザンドラ・ヒュラー さん、本当に演技巧者なんだとは思われるけれど、今年一躍注目を浴びることとなった「落下の解剖学」、そしてこの「関心領域」の2作を観ましたが、個人的には2017年日本公開の「ありがとう、トニ・エルドマン」の方が"好き"ですね。

そんな私の"好き"なジョナサン・グレイザー監督仕事は、映画「アンダー・ザ・スキン/種の補食 」や「記憶の棘」の他にも、過去にPV等を含め充分にあるので、もう本作『関心領域』に関しては、問題意識の高い立派な方々にお任せし、自分はそっと口をつぐむことにする🙊

P.S.
全く関係ないけれど、『フロリダ・プロジェクト』『レッド・ロケット』ショーン・ベイカー 監督のまたまたセックスワーカーの女性を描く最新作『Anora』が、カンヌ映画祭でまさかの最高賞パルムドールを受賞との吉報🏆️まぁ、ショーン・ベイカーにパルムドールって何だか似合わない気もするけれどね…😂笑
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