このレビューはネタバレを含みます
Jグレイザーの話題作。アウシュヴィッツ収容所の隣で幸せに暮らすナチ一家の話。記憶の棘もアンダーザスキンも訳分からんけど結構好き。今作も嫌いじゃないけどそれ以上に何も起こらない割にテーマは分かりやすい。何も起きてないように見えるけど皆何が起きてるか知ってる現代に通じる批評でもあるけど映画として何も起きてないように見せての対比はサウルの息子とかソドムの市とか色々起きてる描写とストレートに対比させる手法に比べるとどうしても弱い。だって画面で何も起きないから。知的な胸糞としてもヒトラーのための虐殺会議より弱い。嗚咽はアクトオブキリングって大傑作があったしあっちドキュメントだし。ただ全て終わった後でアウシュヴィッツ記念館?が関心領域になったオチは良かった。