淡々とした日常の横で起きている悲惨な現状をまったく気にしていない主人公家族が興味深い。原作小説は購入したのでまたあとで読む。
そしてこの映画の無関心さは、戦争や虐殺だけではなく現代の田舎(郊外)を見過ごしてきた人間の物語でもあるんだなーと思った。いたるところに重ねられる無関心のお話は、語れば語るほど自分の人生において何をしてきたかを見つめ直すことになる気がする。(花束みたいな恋をした、レベルで正直しゃべりにくい。)
背中からグサグサとささるようなストーリーに、エンドロールの耳に残る不快な音楽も象徴的だと思った。