がらがら

関心領域のがらがらのネタバレレビュー・内容・結末

関心領域(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

監督:ジョナサングレイザー
キャスト:クリスティアン・フリーデル、サンドラ・ヒュラー

音の効果のすごさ。
話というか作品中の流れは淡々と進んでいくけど周りの収容所からの叫びはずっと聞こえててそれが激しくなったりして、確実にあるものを見て見ぬ振りをしている大人たちと、それが普段の景色みたいになってる子供達とで題名がもっともというか。

途中途中の沈黙も怖かった。

でも自分がアウシュビッツの歴史を細かく知ってる訳ではないから、このシーンは何かを暗示してるんだろうけどわからないっていうのがもどかしかった。(川、白黒のサーモグラフィーみたいなユダヤ人の女の子?、おばあちゃんの脱走?)

初めの方のユダヤ人が着てたであろう服だったり、歯磨き粉から金が出てきた話?だったり、子供が人の銀歯みたいなの見てるシーンだったり、そんなにユダヤ人からの物を平然と使ってたんだ。って思って見てた。

結果としてこれが招かれてるみたいな場面は全然示されない分、何処まで知ってるかでこの話の怖さも全然違うんだろな。

ルドルフの考えてることが最後の最後までよくわからなかった。昇進したい、家族と一緒にいたいってことを切実に思ってたのか。最後の嘔吐は何だったのか。

あと現在の収容所のシーンに一瞬戻ったのはどういう意図だったんだろう。ルドルフが見た先からそのシーンが始まってたのは、ナチスが引き起こす結果をルドルフは分かっていたみたいなこと?
掃除中に撮影されてたのも何か意図があったのかな。

wikiで見たら、

1941年8月にヘスはヒムラーからユダヤ人絶滅計画を聞かされ、アウシュヴィッツをユダヤ人抹殺センターに改築せよとの命令を受けた[29]。この命令を受けた時についてヘスは回顧録の中で「この命令には、何か異常な物、途方もない物があった。しかし命令という事が、この虐殺の措置を、私に正しい物と思わせた。当時、私はそれに何らかの熟慮を向けようとはしなかった。私は命令を受けた。だから実行しなければならなかった。」と書いている[30]。

らしい。そうだったの…?

転勤みたいなのが決まった時に奥さんがあの家を気に入ってるって話がよく分からなすぎるというか、怖かったけど奥さんの心理が1番怖かったかもしれない。
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