このレビューはネタバレを含みます
さすがアカデミーの音響賞を取っているだけあって、不協和音の劇伴がとにかく恐ろしかった。
また冒頭や途中途中にインサートされる、無地の画面と不協和音劇伴だけのシーンも、とにかく怖かった。
全編を通じて、直接的な描写がほぼないのに、終始ずっと怖ろしい感情しか湧かない絵作りがされていることに感嘆した。
また、ラストで博物館となった現在の収容所跡と、当時の収容所をリンクさせる演出にすごみを感じた。
自分の「関心領域」が狭過ぎて、淡々と起こっていく出来事の意味を3割程度しか自力で分からず、鑑賞後にいろいろと調べて「あれはそういう意味だったのか……!」と、やっと理解することができた。
これからは自分の「関心領域」を少しずつでいいから広げていこうと、鑑賞後に強く思わされた。