このレビューはネタバレを含みます
クライマックスで美嘉が、「ゆうちゃんおかしくなっちゃってるよ！！」みたいなことを言うシーンがあるが、主人公のゆうちゃんは最初からめちゃくちゃヤバいやつだったので、この作中一番の盛り上がりにノることができなかった。
「主人公は最初はまともな人間で、アイドルとして成功していくにつれて、どんどん性格が狂っていく」というような設定の方が良かった気がする。
また作品の性質上、元乃木坂メンバーがキャスト出演することに異論はないが、あからさまに「若い女が頑張って老いた声を作っています」というのがバレバレの配役は、鑑賞のノイズになるので避けてほしかった。
もっと他にカメオ出演に適した役はあったと思う。
とにかく冒頭から主人公の言動にドン引きしてしまい、作品に入り込むことができなかった。
ただただ「主人公が恐ろしい」以外の感情が湧いてこない一方で、「こんなクソ映画見なきゃ良かった」というような胸糞な気持ちには全くならないのはすごい。
主人公が怖過ぎるのでどうしても評価は低くなってしまうが、鑑賞して良かったとは思う。
