ポスターをみた時から気になっていた作品。
アウシュビッツ強制収容所の隣に庭付きの立派なお家を持つ家族を淡々と撮影したホームドラマのような作り。
途中から具合が悪くなり座席を立ちたくなったのですが、今考えると、その理由は家の隣にある収容所から聴こえる人の叫び声、鳴り響く焼却炉の音、銃声、という異様な音のせいでした。
明らかに何かがおかしいのに、家族は平気で暮らしている。その無関心さがどのホラー映画よりも恐ろしくてトラウマになります。
鑑賞後、監督のインタビューを見て唯一の光である少女のことで少し救われましたが、3日程引きずりました。
ほぼドキュメンタリーです。見たくないものから目を伏せてはいけない。無関心の恐怖、人間の愚かさと残酷さを直視せざるを得ない映画。
