何かと話題なので終了間際に鑑賞。
A24 FILM4 Access Polish Film Institute JW Films Extreme Emotions
【女が結った髪を解く理由】
やはり映画なのだから、断片で一生忘れないで覚えていることはあるけど、その断片がどんなに印象的だったとしても全体を振り返ると高い評価はできないと感じた。
音は高い評価を受けるだろうけど、思ったほどなぁっていう感じだった。
死なのだから、実話なのだから、そういうものが評価を高めて、映画への審美眼を狂わせているとさえ感じた。
私も流石だと感じる一瞬はあった。流石だと感じた演出もあった。だがしかし、響かず。仕事終わりじゃなくてコーヒーガンガン飲んだ日曜の午後とかの方が良かったのか。
流石だと思ったところを以下に羅列。冷え切って無機物的な定点カットの連続。それに呼応するあるシーンの字幕の文字色。壁で隔たれたり、存在しているのに声をかけられなかったりして表現される無関心。一色に画面が塗り尽くされる瞬間、そしてその時の音。靴や椅子が映るあのシーン。
りんごのことはよくわからなかったし、全てにおいて登場人物が脳内整理できなかった。
ノれなくて、さらには史実なのだから、なんか多方面に申し訳ないけども、私が個人的に苦手としているナレーションのA24おばさんのあの演出的うるささをもう少し本編に持ってきても、とは思った。
深みがあるとは軽々しく言える言葉だけど、見終えたいまの段階では、ただあの独特な音を聞いた衝撃がぼやーんと漂うのみ。
バッサリ言うならつまらない、あらすじを読めば半分ぐらいこの映画を見終えたつもりで良いです、過去にも経験のある、あらすじ映画だったか、何も触れずに見れば違ったのかも、ということでこの評価。
んま、多分私に知識がないからだな。知識がないということは、私がこの映画に無関心ということになってしまうな、