借りぐらしのコブレッティ

関心領域の借りぐらしのコブレッティのレビュー・感想・評価

関心領域(2023年製作の映画)
4.2
普段落語が趣味で、料金の安い若手の会とかに出向いてます。落語は想像力が必須の芸事なのですが、まさに本作は映されない所で何が起こっているのか…想像すればするほど身震いする恐ろしさがあり、これが歴史的事実だった事に震えがきます。

人として持っている感覚や心を殺して、これは正しい事だと信じこんでやらなければこんな事出来ないですね。

途中で帰った母親はこの見た目だけ美しい場所の異常さに気がつき、気が狂わないうちに出ていったのだと思う。

ラストに映る現代博物館となったアウシュビッツ…ポーランドにあるのですが、現地で亡くなった方の遺族が博物館の遺影に花を刺していたのを覚えています。




さて日本でも差別したり、嘘をネットで正義だと思いこんで拡散したりと想像力に欠ける人々が増えているように感じます。

あなたのしてる事は間違っていますよと声を上げる事が必要だと感じてはいますが、実行にいたってはいません。出来る範囲で行動して行こうと思う今日この頃です。