KnightsofOdessa

少年、機関車に乗る 2Kレストア版のKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

3.0
[] 60点

バフティヤル・フドイナザーロフ長編一作目。レストア版の製作にはファイト・ヘルマーが絡んでいるらしい。ちょうど『ルナ・パパ』とヘルマーの『ツバル』は同じ1999年に公開されたチュルパン・ハマートヴァ主演作ということで、どこかで繋がりがあったのだろう。乗り物大好きフドイナザーロフはデビュー作からいきなり機関車に少年を乗せちゃう。中盤までの列車移動シーンは、馬との並走みたいな短いシーンからトラクターとのレースとか崖からの投石みたいな長いシーンまで、どこを切り出しても素晴らしい。砂を食うのは遺伝とか言われてキレてたけど、父親もしっかり砂を食ってたので多分遺伝。少年と列車の組み合わせはオミルバエフもやってたけど、フドイナザーロフの方が躍動感があった。それでもやはり、イラン映画っぽい子供映画の系譜にあり、どうも好きになれなかった。上映後のトークで篠崎監督が、"デブちん"は"Double Chin"から来てる説を紹介してて草でした。デブちんステッカーというパワーワードも錬成してた。中々楽しかったです。
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