雨降って、ジ・エンド。の小嶋貴之のネタバレレビュー・内容・結末

良い！！
さすが群青色。期待裏切らない。
予算無いからか、世界が小さすぎるのが残念なんだけど、デビュー一年目だった古川琴音がもう天才だという事がわかる。
相手の廣末哲万も達者なので，二人見てるだけで，ずっと楽しい。
あと売れっ子脚本高橋泉のセリフもめちゃくちゃいい。

このテーマ，実はずっと考えてきた。
ペドフィリアの人たちはただただ我慢するしか無いんだろうか，とはずっと考えてた。しかしどう考えても我慢するしか無い。ジェンダーで苦しむ人たちが、少しづつ許容されていく現代でも、彼らを許容出来る世界はやはり無い。
生まれながらにして、背負って、その荷物を下ろす事を絶対許されない。単なる不運と言って片付くもので無し、悩ましい。


映画自体にただ一つ贅沢を言うなら、雨森さんの過去がわかってからが、あっさり終わってる印象なので，もう少しひつこく，二人の苦しみを感じたかった。実はあそこからがこの物語の主題なのに，そこからが短すぎる。

ラストのカラフル展開は見事。


作品に関係無い事だけど、後半の展開は全く知らない方が良いのだけど，誰かの投稿でペドフィリアって書いてあって，それ書くならネタバレ押してくれ，って思ったよ…。