栄養学の先生ノヴァクさんの提唱する信念を持って“意識的に食べる”食事方は超健康的になるし食材を必要としないので地球環境保護になる。
先生の教えにのめり込んでいく彼らはどんどん極端な方向に進んでいく。
更なる高みを目指してみないかとの提案に狂ってると抜ける二人と先生を信じる者達。
マインドコントロールのプロセスがとてもよく分かるだけでなく親から子の教育(特にどこまでも受動的な母親が印象的)や先生は生徒に何ができるのか、生徒が先生に求めるものとは?など着目するポイントは多い。
ピアノやバレエなど表現者として人から見られる要素が強い活動をしている生徒達はよりノヴァク先生と相性が良く最悪の形でマッチングしてしまっていると思う。
観ている側としては地球環境保護を訴えつつ学校で出された食事の殆どを捨てまくっているおかしさや勝手に食べないだけで何が資本主義への攻撃だと思いその浅はかさを笑えるのだが授業での行動統制に加えて偶然の結果などが付いてきた場合舞い上がらないでいることは難しいのかもしれない。
まだまだ人格形成の途中である若い学生をターゲットにしているのが胸糞悪い所だが先生自体は本当に生徒の為になると思って授業をしている。
洗脳とマインドコントロールではマインドコントロールの方が強制力こそないが自発的に行っているという意識が強い為抜け出すのはより困難なようだ。
内容的にゲボは避けられないであろうと思っていたが想像を超えてきたので今年観た映画のゲボを思い出すとこれが優勝かもしれない。
食べる、食べないの話だったはずが女子生徒の一人が「午後に雨を降らせたければ降らすこともできる…」と言い出した後の両親はいたたまれなくて笑ってしまった。
定点ズームやカラフルな色使い、ブラックな笑いを誘う音楽などはいちいち面白くパンフレットも絶対お洒落だから買おうと思ったらTシャツも売っていた。
買おうか迷ったがパンフのみに。
商売上手だと思った。