#クラブゼロ
環境保護と自己改革を標榜する絶食カルトクラブを通して暴く、機能不全の社会と親ですら関心薄な不憫な新世代の憂い。
誘惑と洗脳の世界観を、ダークに傾倒せず俗悪な音楽と色彩で茶化し、悲劇的なラストもユーモラスで、どこまでも幸福感を携える喜劇性と嘲笑力がジワる。
裕福な家庭、リベラルな親、高い学力…。
良好な環境でも指針はなく、満たされないけどプレッシャーはかかる10代が崇高なグルと出逢うと、こうなるかもね。の怖さ。
洗脳するワシ子先生も、できない生徒にこそ熱心で静かに心を掴む術を熟知してるのが脚本的に上手い。
