なんか良いこと言って言いくるめられてるけど明らかにカルト教団みたいになっていく学校内ミステリチック変てこ映画。
予告編などからやけに歪で謎な雰囲気なこちらを見に行ってみた。
まず本作は金持ち向けいいとこな高校に栄養学の先生がやってくるが、その先生がなんかおかしくないかとじわじわくるある意味スリラーでサスペンスなのか不可思議な作品になっている。
"意識的な食事"と称して子どもたちに少食になるように仕向け、終いには一切物を食べない人にしてしまう恐ろしさよ。環境に良いし大量消費社会に対する小さな反抗とか言ってるけど流石におかしい教育を施していく先生、それに対し否を唱え出す周りの人々の反応がメインの見どころか。
言っちゃあなんだが内容に反してめちゃくちゃ作り込まれて清潔なビジュアルがもはや完璧すぎて美しい、でも内容が気持ち悪くて歪な代物って感覚はヨルゴスランティモス作品に通づるものがあるかと。でも今作は倫理的にタブーとされるようなドン引き展開が後半に満載、ラスト辺りとか口あんぐりすぎる見せ方でなかなか変てこで唯一無二な作品に見えた。若干プロパガンダ的でもあるし描写が生々しいのでグロ耐性無い人はちょっと閲覧注意ですが。