ロックンロールを崇めておきながら、ほとんど彼のことは知らなかったなあと見ていて思った。
彼が話している姿やパフォーマンスしている姿も知らなかった。生い立ちも生涯も知らなかった。
ロックンロールが音楽の一つのジャンルを超えて「精神性」や「生き方」すらも表しているのは当時社会において差別の対象であるアイデンティティを彼が持っていたけれど、パフォーマンスやクリエイティビティにより、全てを跳ね除けて、のし上がり、迎合することなく人と違っても自分らしくあることを表現していたからこそなのかなということを感じた。
音楽性をとっても多くの人がルーツにするようなビートルズやローリングストーンズも、彼に影響受けていたことを公言するように彼は今あるロックやポップミュージックの「ルーツのルーツ」のような存在で、どこかに彼のDNAが生きているのかもしれない。
そして、Lucilleはユニコーンのミレーの元ネタになってたんだなって映像を見て気付いた。50’sか60’sのロックの抽象的なパロディかと思ったけど、もっと明確にLucilleだった。改めて聞くと笑えてくる。すばらしいリスペクト。