Kaz66

リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシングのKaz66のレビュー・感想・評価

3.9
ロックンロールの創始者、魂の解放者、
リトル・リチャードの余り表に出てなかった史実と素顔を描く感動のドキュメンタリー!
プレスリーも、ビートルズやストーンズも、ボウイやフレディも、プリンスやMJも…、誰もが憧れ・敬愛し・真似た、『ロック=反権力の若者の叫び』パブリック・イメージを創り出したオリジネーター。
近年では“クイア”の先駆者としても再評価されているが、人種差別が当たり前だった50年代に“ゲイ”を公言し、白人のレコード会社に搾取されながらも権利を主張し、敬虔なクリスチャンでありながら(家族のために)“俗”をまとった…。
差別や偏見/時代と流行/信仰と音楽/権利と自由…様々な人生の岐路で迷い、引き裂かれ、苦しみながらも、自己解放を成し遂げた…魂の鎮魂歌にして讃歌!
タナソーさんが思わず涙するのもよく分かる、
居場所の無かった彼(=我々)が自由を手にするまでの“長い長い”闘いの物語。
Kaz66

Kaz66