藍色

北極百貨店のコンシェルジュさんの藍色のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映像がめちゃくちゃ綺麗!!!

ラストのエピソード、マンモスのウーリーさんの声の演技が良かった。ずっと淡々と離す、超然とした人って印象が強かった。それが、猫のパティシエが、ウーリーさんと亡き妻の像が載ったケーキを作ってきたのを見た時に

「それは僕と妻、だね」

と言う。その時の声が、いつも通り淡々としつつもちょっと涙に詰まったような感じになっていて、聞いててもらい泣きしそうになった。

絶滅種やその他動物のお客様がいる百貨店で、店員は人間だけ、という世界観。

百貨店の主である鳥が絶滅したのと同じ年に、イギリスで初めて百貨店ができた。人間が欲望のままに他の種を滅ぼした罪滅ぼしとして、欲望と消費の象徴たるデパートで、人間が動物に心ゆくまで消費してもらうことで、供養と罪滅ぼしとしてる…という世界観が面白い。

ポスターの端に映ってる木の模様は、北極百貨店のロビーを俯瞰で見た時の絨毯の模様と同じだけど、これはクリムトの生命の樹のオマージュだと思う。
藍色

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