旅するランナー

タイタニックの旅するランナーのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.9
【本物のパーティーに行かないか?】

何度か観てますけど、何度観ても引き込まれます。
金ローで再び画面にかじり付いて観ちゃいました。
言うまでもなく、キャメロン監督の執念が生んだ狂気のパニック映画。
心に残るシーンの連続です。

ローズのヌード画を描く時のデカプリオの眼差しとピアノ曲。
(この絵はキャメロン監督が描いたらしいですね)
一等客室のスノッブなディナーの後、「本物のパーティーに行かないか?」って誘って、三等客室のノリノリのダンスを楽しむ二人。
フレッシュなディカプリオ&ウィンスレットに乾杯したくなりますね。

船が沈没していく中、演奏を続ける弦楽四重奏のおじさんたち。
いよいよ最後の曲(ローウェル・メイソン:讃美歌320番「主よ御許に近づかん(Nearer, my God, to Thee)」。
この曲をバックに、船長、設計者、名も無き人々の最期を、哀愁を帯びて描く演出も素晴らしいです。

それと、ジャックが海に沈むシーンって、もっとロマンチックだと思ってたけど、凍死により死後硬直したジャックの手をローズがバリっと引っぺがす感じだったんですね。
これは記憶を自分勝手に美化してました。

全編見どころテンコ盛りの映画史に残る一大巨編。
未見の貴方、本物の映画を観ませんか?