このレビューはネタバレを含みます
こんなに震える映画は初めて
想像以上に見応えがあって驚いた。ラブストーリーとしても、豪華客船が沈没していく様子のスケールも、人間ドラマも全てが完璧すぎる。
なんとなく結末は知っていてイケメンなディカプリオがもう本当に終始かっこいい。あの船の先端で2人で飛ぶ(?)名シーンとローズを描くシーンが最高にロマンチックで、背景含め撮り方が本当に上手で引き込まれる。おばあさんになったローズが回想しているその場面を”人生で最もエロティックな時間だった”って言うけど、彼女にとって本当に忘れがたい時間だったのがよく伝わってくる。観ている側の人間にそう思わせてくるって相当すごい。ディカプリオ、かっこよすぎ。。。超胸きゅん😵💘
そして上流階級とそうでない階級の対比の描き方が素晴らしい!!!ジャックが一等客室の人と食事をするシーン。一等客室の人間が貴族らしく優雅にクラシック音楽を聴き、男性で集まって政治やビジネスの話をしたり女性同士で身の上話してるのとは対照的に、三等客室の人間は持ち寄った楽器で自由に音楽を奏でてどんちゃん騒ぎ、っていう対比構造が自分にはすごい刺さった。なんか人間の階級を客観的に見ている感覚。それでいかにジャックとローズの身分が違うのかを実感させてくれる。
完全に自分の経験が入ってくるけど、タイタニックが氷山にぶつかってから沈みかける中盤から、高校生の時に見たセヴォル号のドキュメンタリー思いだして怖くなって、その後過呼吸止まらなくなって全身震えだしたら手と足痺れて動かなくなったので中断。自分も映画を見てこんな思いをするとは思ってなかったけども、、、それほどあの緊迫したシーンの数々はリアルでスペクタクルというか。
それでも意地でも最後まで見たいから再開して、ラストシーンがもう悲しすぎて涙が止まらない😭😭😭最後の別れの時間、ジャックが水面下に沈んでいってローズがホイッスル吹くシーンでもう大号泣。
中盤で出てきた階段を登って時計台のもとで待っているジャックに会いに行くカットが素敵だと思ったらちゃんとラストシーンで使われていて、なんとも素晴らしい伏線回収。
そんな思いをするほど映画の世界に引き込まれたのは初めてだった。自分はみんなが揃いも揃って評価するような、わかりやすい映画って好きじゃなくて嫌煙してきたけど、これは別格すぎる。間違いなく傑作