このレビューはネタバレを含みます
最高。何もかもが最高だった。
結末知ってるけどちゃんと泣いた。
ジャックとローズに関しては、前半の退屈な生活から非日常を見出したいローズとそこに刺激を与えてくれるジャックの存在、フィアンセから逃げながら愛を深めてく様子がワクワクして楽しい
でも個人的にはジャックとローズの恋愛模様よりも沈みゆく船の上で逃げ惑う人々、諦めて死を受け入れる人々の描き方がとても感動的だった。
例えば音楽家たちの焦る人々に対し命を捧げて演奏を続ける姿。ベッドの上で静かに死を受け入れる老夫婦。幼い子にお話しを聞かせながら寝かしつける三等客室の親子(個人的涙腺崩壊ポイントだった)。救命胴衣を身につけ客を誘導しながら最後には焦って波に飲み込まれていく乗務員たち。どうにもならないことを悟り船と運命を共にする船長(これに関しては若干無能感も感じる笑)。
これらが感動を生むのって、BGMの効果があると思う。悲劇的で焦るべきシーンで音楽家たちが奏でていたような穏やかで明るい旋律の音楽が流れることでより深い感動を生む気がする
