ボブおじさん

タイタニックのボブおじさんのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.7
私ごとで恐縮ですが、これが区切りの1,200本目ということで、記憶にも記録にも残るこの大作を久しぶりに鑑賞😊

もはや説明不要の恋愛映画の金字塔にしてパニック映画の大傑作。1997年度アカデミー賞では11部門を受賞し、世界中を感動の渦に巻き込んだ映画史に残る永遠の名作🏆

当時の撮影技術の粋を集めた映像と名優たちの熱演、そしてクライマックスで流れるセリーヌ・ディオンの〝 My Heart Will Go On 〟。いったい世界中で何組のカップルが、船や建物やベンチの端に立ってあのポーズを決めたことだろう😅

公開時はもちろん、何年か前のリバイバル上映も観に行って、2本組VHSビデオからBlu-rayにも買い替えて、もう何回も観ているが観るたびに感動の波が押し寄せる😭

1912年、処女航海に出た豪華客船タイタニック号。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャックと上流階級の娘ローズは船上で運命的な出会いを果たす。身分違いの恋を乗り越え強い絆で結ばれていく2人。しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる‥‥。

ジャックとローズのわずか4日間の恋と悲劇を描いたこの作品は、ご存知の通り映画史に残る大ヒットを記録した。公開から28年経った今でも、ジャックとローズの2人は〝映画史上最も有名なカップル〟のひとつと言っても過言ではないだろう。

元々はリヴァー・フェニックスがジャックを演じるはずだったが、リヴァーが亡くなってしまった為、マシュー・マコノヒーやジョニー・デップ、クリスチャン・ベール、ブラッド・ピット、マコーレー・カルキンなどの候補の中から当時22歳のディカプリオがこの大役を射止めた。

一方のローズ役も負けず劣らずの激戦で候補に上がった女優は、ウィノナ・ライダー、ユマ・サーマン、グウィネス・パルトロウ更にはドリュー・バリモア、シャーリーズ・セロンにアンジェリーナ・ジョリーまで、当時も今も人気を誇る女優たちが候補に揃う中、ケイト・ウィンスレットがヒロインの座を勝ち取った。

監督・脚本は稀代のヒットメーカーにして世界一稼ぐ映画監督のジェームズ・キャメロン。実写とCGを駆使して作り上げた芸術的な映像はもちろん、音楽・美術・衣装そしてキャスティングまで全てが最高水準。最初に観た時は、他の映画と同じ料金で観られることが申し訳なく感じてしまった。大きなスクリーンに映える、これぞ映画と呼べる作品だ!



〈本当にどうでもいい余談ですが〉

ここから先は本当の余談というか余計な話なので、この感動のラブロマンスに水をさされたくない方は絶対に読まないでください🙇


現代パートの会話から察すると、ローズは奇跡的に生還した後、カルバートという男と結婚して子供をもうけました。劇中ミセス・カルバートと呼ばれ孫もいるので間違いないと思います。ローズはジャックのことは夫も含め誰にも話してないと言っているので、カルバートはジャックのことを知りません。

ジャックとのことはカルバートと出会う前のことだし、本人は亡くなっているので、ローズのことを責める人などいないでしょう。もしこのことを知ったとしてもカルバートは何とも思わないと思います。誰だって結婚前に恋のひとつもしてるだろうと思っているはずですから。

で、前々から気になっていたのはローズは天国に行った後、ジャックとカルバートのどちらを選ぶかということなんです。

映画を観終わった瞬間は、あのラストシーンの余韻に包まれて多くの人は、〝そんなのジャックに決まってるでしょ〟と思うに違いありません。私もローズはきっと天国に行ったら、カルバートではなくジャックの胸に飛び込むと思うんですよね、想像ですけど😅

でも考えてみたらジャックと一緒にいたのは僅か4日間。一方カルバートとはおそらく数十年間、共に連れ添い苦楽を共にしてきたんだと思います。僅か4日と片や数十年。そう考えるとこの映画に1秒も登場しないカルバートの事が何だか不憫に思えてきちゃいました😢

果たしてローズは天国で、
①心の中で想い続けた永遠の恋人ジャック
②共に家庭を築き上げできた夫カルバート
のどちらを選ぶんでしょうか?

因みにと思い、隣で観ていた妻にどっちだと思うか聞いてみたら、〝ジャックは恋人としてはいいけど、結婚相手としては微妙かも、恋と結婚て別物だから。でも旦那さんとの人生は、一度経験済みで完結してるから、もし天国で若い時に戻れるなら、また新しい出会いを求めて冒険してみたい〟というまさかの返答😱

私の心はジャックやカルバートと共に極寒の大海原へと放り出されたのでした😅