ハルキっクス

ペナルティループのハルキっクスのネタバレレビュー・内容・結末

ペナルティループ(2024年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

全てに意味を持たせてそれを視聴者にわからせる必要がない、この映画はそんなことを言ってるかようにとても謎が多い作品であった。

主人公(名前は不明)はある日愛する恋人ゆいを何者かに殺されて傷心しきっていた。
そんな中職場にとある男性(名前は不明)が現れ主人公の男はその男を殺すのだった。男を殺害し湖に沈めて日が変わると殺害したその日の朝6/6に戻っておりその日の出来事がループしている。
主人公の男は殺された被害者を救済するプログラムであるペナルティループに参加し、殺した犯人を自らの手で殺しまくるプログラムに参加していたというストーリー。

ループものは気づいたら訳も分からずある日がループしてループした本人はその理由を解明していくor問題を解決していくというのがループものでよくある話だがこれは自ら意図してループのシステムを使って復讐をしていくという一見変わった設定。

復讐をし殺害をしていくにつれ、
主人公は犯人に対して情が芽生えてきて、
被害者と加害者の間にいつの間にか人情が生まれてくるあたり見ていてとても綺麗だなと感じたし温かさと面白さを感じた。

ただ作中で描かれる彼女の謎は終わってからも明かされなかったし、
ペナルティループのプログラムが終了し、現実に戻ってきた主人公がすぐに事故を起こして血まみれになり、通行人に大丈夫ですか?と言われ笑顔で大丈夫ですというシーンも謎で終わった。
どういう心情でどんな心変わりがしたのかと。

ただペナルティループを経て今まで整理が付かなかった彼女とは区切りがつきこれから新しい生活をしていくというのは理解でき、そういう意味での僕は大丈夫です、ということだったのだろうか。

またストーリーとは別でこの作品はとてもカメラワークがしっかり決まっていて飽きないカットで構成されていたのがとても見所であった。

主人公の想いを読み取る意味で2回3回見たくなる映画だった。(一回じゃわからねー)
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